ようやく暖かくなったかと思えば、春の気候を通り過ぎて夏のようになってきたトロントです。そしてこの時期注意して欲しいものがあります。花粉症ではありません。それはカナダグースです。日本にいたころ野生のグースの子供を飛べるように訓練した女の子の洋画をみたことがありますが、そんな感動物とは程遠いトロントのグースです。
グースは攻撃します
これを書いているつい今朝方グースにアタックされたばかりの私です。まだ頭が痛いです。春になるといろいろな動物が子作りをしますが、グースももちろんです。そして約25日くらいで雛がかえるのですが、その間のグースはかなり凶暴です。雛がかえると一時間くらいですぐに歩けるそうですが、まだ飛べはしません。よってこの子供のグースを守るべく、親ももちろんまだその辺にいます。そしてオスはとくに凶暴です。
いつグースはいなくなるの?
子供が生まれたら、歩きだしたグースの子供と共に親も行動するので、巣がある場所が必ず危険とはいいきれません。もしグースが巣を屋上に作ったりした場合、まだすぐには飛べないので一ヶ月たってもまだその辺に凶暴なグースはいません。飛び始めたらようやくいなくなると思ってください。
グースの攻撃は回避できるのか?
まずは単純なことですが、近寄らないことです。目を合わせても堂々としていたり、怖がったそぶりをみせないことです。しかり威嚇などはしていけません。グースが首を動かして不快感を表したらそろりとその場から立ち去るとのことですが、もし攻撃的な態度をみせてきたら、できるだけすみやかにグースのテリトリーから逃げ出すことです。もし事前にグース目撃情報があればジャケットなどで頭や顔を守れる準備はしておいたほうがいいでしょう。
またヒナが道路を横断している様子などもときどきみかけますが、絶対触らないでください。もし触って親グースの怒りを買うと、近辺のグースまで攻撃に参加する可能性もあります。
グースにアタックされたら?
野生の動物ですし、もしケガなどをしてしまったら速やかに救急外来へいきましょう。地域によってはオートバイや自転車に乗っている最中にグースの攻撃あい転倒、事故にいたったケースもあるようです。そして
311へダイヤルしトロントへ報告してください。そのとき時間や住所、道路名などなるべく詳細を伝えましょう。自分の名前と電話番号を伝えてケースナンバーを発行してもらえるのでメモして控えましょう。
もしグースの巣が出来ている場所が特定できたら、ヒナが巣立ったあとに来年は巣が作れないようフェンスをしたり、丈の長い草をはやしたりするといいそうです。グースに対するアドバイスはトロントワイルドセンターからももらえうようです。また
参考サイト:
Geese Removal & Relocation ホークアイ 野生動物や鳥のなどの対策をしている
グースと人間の共存はできるのか?
本来は大きな公園も郊外の自然も多いトロントで、通常はグースはそちらに巣をつくっていました。しかしながら最近は住宅建設のラッシュでそんなグースが生きれる自然も減っていきました。よってグースは街中に巣を作るようになってきたということです。なので今はそれにケースバイケースで対応しているだけのようです。専門家がいうにはグースがきちんと暮らせるような自然環境を整えることが優先だとも言われています。
またグースは3から4キロメートル離れたところに巣をつくり、子供とともに歩いて移動します。よく周りに池もないのにかもめがいたりするところは結構グースがいたりします。油断なりません。
まとめ
今回グースに攻撃されたときはデイケアへ送る途中のため子供と一緒で、自分が攻撃されたことよりも子供が無事だったかが心配でした。二回攻撃された後にデイケアにたどり着いたときに私の髪はボサボサで、子供は「グース!グース!」と泣き叫んでいました。大きな鳥に自分と自分のママが攻撃されたことでかなりショックだったようです。
みなさんも子供さんにはグースの写真を見せたりして、しっかり近寄らないようになど教えておいてあげてください。それにしてもまだ頭が痛い。。。帰りにはグース出ませんように。ではまた。